このシリーズでは、YouTube において
「コメント数に大きな変化が起きたときに、関連する YouTuber にとって大きなイベントがあるはず」
という仮説をもとに、対応する動画をピックアップします。
それによって、チャンネルの歴史を振り返ることを目的としています。
注目チャンネル:谷やん谷崎鷹人
料理と大食いをテーマにした YouTuber の谷やん。元々大食いファイターである彼の食べっぷりや食べる量はもちろんだが、調理風景にも注目。調理器具や食材へのこだわりや、食材を余すところなく使うそのアイデアには驚かされるばかり。食べるのを見たい方も、日常に生かせる料理の勉強をしたい方も必見。
「谷やん谷崎鷹人」のコメント欄で現れた特徴的な単語の可視化
皆さん、笑ってらっしゃるようです。これだけ見るとコメントが単調に見えますが、これは毎回テーマが違う料理系 YouTuber の特徴かもしれません。「寸胴」はお馴染みですね。
目次
分析方法
YouTube の API によって公開データは活用できるので、理系らしくデータから推しの YouTuber をみてみようと思います。
今回は単純にたくさんコメントを付けられた日をチェックしていきます。
再生数ではなく、コメント数を使う理由
日付ごとに集計することが可能だからです。
再生数は現在まで累積の数しか API を使って得ることができない一方で、動画についているコメントは全て日付とともに公開されています。
そのため、コメントを集計することによって当時のチャンネルのアクティブ度をある程度見積もることができると考えられます。
図の説明
近隣の日付に比べてコメントが多い日と、その日に投稿された動画からその変化の理由を考察します。
変化量を見るために収集した期間中の最大コメント数で正規化をしているため、図中の最大値は1になっています。
ではさっそく、チャンネルの転機を振り返っていきましょう。
起こったイベントの解説(2020年11月22日にデータを収集)
2017年10月25日:自家製イクラ丼
本チャンネルの秋の風物詩、イクラです。その第1回がこの日に投稿され、過去最高のコメント数を記録した日になりました。イクラはやはり罪深いですね。痛風なんて知りません。またこの動画を機に毎日のコメント数のベースも上がっています。やはりバズるのはユーザーの獲得に直結するようです。
動画が気になる方は以下の video id を YouTube で検索してみてください。
vcaD5zGKT8o # 【大食い】禁断の大食い。筋子から作る“自家製イクラ丼”~総重量6.5㎏~
2019年07月23日:木下ゆうかコラボ
これまた大食い YouTuber として名高い木下ゆうかさんとのコラボ動画がこの日に投稿されました。木下さんのご自宅にお邪魔してのこの企画、調理編が谷やんのチャンネルで投稿されました。
他にもコラボ動画はいくつかありますが、この動画の投稿日が最もコメントがつきました。理由は察してください。コメント欄はプチ炎上状態ですが伊万里牛を使った贅沢牛丼は必見。
動画が気になる方は以下の video id を YouTube で検索してみてください。
YNZdrX8rgc8 # 【ついに実現】大食い界の2トップが揃った。
2020年05月:パフェ、肉寿司、豚カツ
2020年に入ってさらに安定したコメント数のベース。その中で突出した3本の動画が立て続けに投稿されました。パフェ、肉寿司、豚カツ。最高ですね。最高。料理系 YouTuber に言える真理、美味そうなものを作れ。
動画が気になる方は以下の video id を YouTube で検索してみてください。
sBhTSsIeiLc # 【大食い】チョコレートパフェを無秩序サイズまで巨大化
kjNY1d3KUAo # 【プチ大食い】至極の肉寿司~脂肪と糖の凶悪タッグ~
AI_YZ_dJFhw # 【注意】この豚カツ美味すぎて泥酔します。~油が飲みたい~
2020年08月25日:唐揚げ × ビール
またやってしまいました。まだ暑さが厳しい8月末。最高じゃないですか。唐揚げと銘打っていますが、内容は鶏肉フルコース。定番メニューの唐揚げだけでなく、肉団子や水晶鶏など参考にできるメニューばかり。
やはり罪なメニューは伸びてしまいますね。コメントがそれを物語っています。これが事実です。
動画が気になる方は以下の video id を YouTube で検索してみてください。
IezXEmTHFcs # 【大食い】揚げたての唐揚げとキンッキンのビール。これに勝るものはないと思う。
まとめ
本当に料理がお好きな谷やん。好きなことを突き詰める姿は筆者も見習いたいとしみじみ。「好きこそものの上手なれ」と言いますが、まさにその言葉を体現していますね。
料理系 YouTuber は数多くいらっしゃいますが、ここまで再生数が多いチャンネルは少ないのではないでしょうか。視聴者の方が普段の生活で挑戦してみようと思えるような程よい本格さ、加えて実食編のインパクトと楽しそうな姿。How To 動画の真髄を見ているような気がしています。
本サイト内で分析に使用したプログラムの組み方も解説していますので、興味のある方はぜひ覗いてみてください。