Youtube解析 アナリティクス記事 記事

#14「しぐれうい編」コメント数から振り返る YouTuber の転機

しぐれういサムネYoutube解析

このシリーズでは、YouTube において
「コメント数に大きな変化が起きたときに、関連する YouTuber にとって大きなイベントがあるはず」
という仮説をもとに、対応する動画をピックアップします。

それによって、チャンネルの歴史を振り返ることを目的としています。


今回の解析チャンネル:しぐれうい


チャンネルはこちら

しぐれういさんはイラストレーターを本職とする新人 Vtuberです。イラストレーターとして Vtuber 大空スバルのキャラクターデザインを手がけた事がきっかけとなり、自身も Vtuber デビューされました。本職の活動に支障をきたさぬよう、事務所には所属していません。

本日は、イラストレーターでありながら、Vtuber としても人気を博しているしぐれういさんの秘密に迫っていきましょう。

「しぐれうい」のコメント欄で現れた特徴的な単語の可視化

この画像は、しぐれういさんのコメント欄に書かれた単語を視覚化したものです。単語の大きさが、その単語の使われた頻度に比例しています。

「清楚」「cute」「好き」などのコメントが、しぐれういさんが清楚で可愛いキャラである事を物語っていますね。

しかし、それらを差し押さえてデカデカと表示されている「ロリ(LOLI)」および「ママ(MAMA)」の文字・・このコメント欄、カオス過ぎませんか。

「ママ」と書かれる理由は、しぐれういさんがイラストレーターである事が理由です。大空スバルを始め、Vtuber のイラストを担当しているため、”産みの親”と言う意味を込めて、「ママ」と呼ばれる事が多いようです。

そして問題の「ロリ」ですが、こちらはコメント数の分析にて触れさせて頂きたいと思います。

広告

分析方法

YouTube の API によって公開データは活用できるので、理系らしくデータから推しの YouTuber をみてみようと思います。

YouTube API の使い方の記事はこちら

今回は単純にたくさんコメントを付けられた日をチェックしていきます。

再生数ではなく、コメント数を使う理由

日付ごとに集計することが可能だからです。

再生数は現在まで累積の数しか API を使って得ることができない一方で、動画についているコメントは全て日付とともに公開されています。

そのため、コメントを集計することによって当時のチャンネルのアクティブ度をある程度見積もることができると考えられます。

図の説明

近隣の日付に比べてコメントが多い日と、その日に投稿された動画からその変化の理由を考察します。

変化量を見るために収集した期間中の最大コメント数で正規化をしているため、図中の最大値は1になっています。

ではさっそく、チャンネルの転機を振り返っていきましょう。

起こったイベントの解説(2021年1月8日にデータを収集)

2020年2月20日:ロリ化しぐれうい爆誕

まず最初にコメント数が激増したのが、2020年2月20日です。

何と、この日しぐれういさんは幼女姿で登場しました。更に、幼女の声マネをしながら、視聴者からの質問に答えると言う配信を行いました。

この配信は変態ロリ視聴者達を大歓喜させ、配信終了後も多くのコメントを集めたようです。この配信を期に、視聴者の間で「今晩は」をもじった「こんロリ」と言う挨拶が定着するなど、その反響は絶大でした。

ただ、このロリ化は一部の視聴者に好評過ぎたようで、ロリと関係のない配信の時まで、しつこくロリネタをコメントされる事に、しぐれういさんは少し困っているようです。

コメントの可視化画像で「ロリ」「LOLI」の文字がデカデカと表示されているのを見ると、しぐれういさんが頭を抱えるのも頷けますね。

動画が気になる方は以下の video id を YouTube で検索してみてください。

RJepLeMpEdA #ういとおはなし

2020年3月31日:初の歌声披露でファン喚起

続いて、しぐれういさんのチャンネルに最も多くのコメントが寄せられたのが、初めて「歌配信」を行った日です。

元々、しぐれういさんは歌が下手だと公言しており、「歌配信はしない」と主張していました。それにも関わらず、歌配信を行うことになったのには事情があります。

実は、歌配信の数日前、同じくVtuberである剣持さんとテトリス対戦のコラボ配信が行われました。そしてその際、「しぐれういさんが負けたら歌配信をする」と言う罰ゲームが設けられました。

恥ずかしい歌配信を回避するため、しぐれういさんは「絶対に負けるわけにはいかない!」と意気込んでいたのですが、結果は完敗

これにより、歌配信をする事態となってしまったわけです。

この歌配信は大きな反響を呼び、「ういびーむ」と言う用語を生み出しました。その反響の大きさは、コメント数の跳ね上がり方を見て頂ければ、皆様にも頷いて貰えるのではないでしょうか。

因みに、この歌配信は「何曲かロリ化して歌う」と言う条件が付いており、変態ロリコン視聴者も大満足の配信だったようです。

動画が気になる方は以下の video id を YouTube で検索してみてください。

TApv3MrGSn #うい・おん・すてーじ

2020年11月20日:遂に海外進出?英語配信が大反響!

最後に注目したいのが、2020年11月20日に行われた英語オンリーのライブ配信動画です。「日本語がでたら即終了する配信」と銘打って始まったこの配信では、しぐれういさんが全て英語で会話を行いました。

実は留学経験のあるしぐれういさんですが、自身で「英語よわよわ」を公言しています。実際、しぐれういさんの英語はかなり辿々しい感じで、そのダメダメな様子が視聴者に大ウケしていました。

そして、コメント数がとても多くなった要因ですが、これは外国人の書き込みが多かったためだと思われます。

実際に見て頂ければ分かりますが、この動画のコメント欄には英語のコメントが溢れかえっており、海外の隠れファンがここぞとばかりにコメントした事が伺えます。

ただ、一部海外勢を装った日本人が紛れているので、本当の外国人がどれくらい居るのかは謎です。

動画が気になる方は以下の video id を YouTube で検索してみてください。

ZWJHk6Tn8Kg #日本語がでたら即終了する配信

まとめ

以上が、しぐれういさんのコメント解析でした。

動画の投稿ペースが遅いため、毎日多くのコメントが寄せられている訳ではありませんが、動画配信した日は多くのコメントが寄せられています。
また、「ロリ化配信」や「生歌配信」は、今では人気企画となっており、固定ファンを付ける事に一躍かった動画である事が伺えます。

今後も、コメントが大きく伸びた動画は、人気企画になる可能性が高いと見て良いのではないでしょうか。
イラストレーターとしても大活躍中のしぐれういさんを、今後も注視していきたいと思います。

また、本サイト内で分析に使用したプログラムの組み方も解説していますので、興味のある方はぜひ覗いてみてください。

タイトルとURLをコピーしました